治験バイトの謝礼金を決める3つの要素|相場や実例・税金について

治験バイトの謝礼金は高額で、そのうえ比較的短期間で謝礼金が貰えるという魅力があります。また、健康診断や食事の提供を無料で受けられる点も大きなメリットであると言えるでしょう。

1.治験バイトの謝礼金が決まる3つの要素

治験バイトの謝礼金は一般的なアルバイトよりも比較的高額に設定されています。
しかし、謝礼金の具体的な金額にはそれぞれ幅があるものです。できるだけ高額な治験バイトを探すためには、謝礼金の金額を決める要素をおさえておく必要があります。

1-1.①拘束時間

①拘束時間

治験バイトが高額である理由のひとつは「危険だから」ではなく、参加者の生活そのものに一定の制限をかけるためです。したがって、治験による拘束時間が長ければ長いほど、謝礼金は高額になる傾向にあります。

治験バイトの種類は、主に通院タイプと入院タイプの2種類に分けられます。
通院タイプはその日のうちに帰ることができるため、拘束時間は短くなりがちです。
一方、入院タイプは文字通り入院を必要とするため、拘束時間も長期となることが多く、守らなければならない規則も多くなりがちです。

一般的には、通院タイプよりも入院タイプのほうが謝礼金も高くなる傾向にありますが、場合によっては通院タイプの方が高くなることもあります。

たとえば、入院タイプの治験で二泊三日拘束される場合と、通院タイプで2週間毎日通わなければならない場合を想像してみてください。
この場合、後者のほうが拘束時間の合計は長くなるため、謝礼金も高くなります。金額の多寡はあくまで拘束時間の長さが関係するということに留意しましょう。

1-2.②予想される副作用のリスク

②予想される副作用のリス

投薬が必要な治験バイトの場合、薬による副作用が起こる可能性は否定できません。眠気や下痢、便秘、胃の不快感など、副作用の症状はさまざまです。
体への負荷が大きな副作用が想定されるものについては、謝礼金も高くなります。
なお、あらかじめ想定される副作用については、担当医師によるインフォームドコンセントにより、事前に参加希望者へ説明されます。

新薬開発には、長い年月が必要です。治験の開始前には基礎研究や動物実験が繰り返し実施され、理論上はヒトに対する安全性に問題がないことが確認されています。

また、海外では既に使用されている薬も多いものです。そのため、想定される副作用を必要以上に心配する必要はありません。治験の実施施設となる病院や医療機関には医師や看護師が待機しているため、万が一副作用が生じても適切な検査や治療を受けることができます。

もし副作用に恐怖を感じた場合は、治験を中断することも可能です。この場合は、それまでに協力した分の謝礼金が支払われるケースもあれば、支払われないケースもあるため、不安な方は事前に確認しておくと良いでしょう。

1-3.③条件や制約の多さ

③条件や制約の多さ

自由時間の多さが魅力の治験ですが、実施期間中には生活の一部に対して制限がかかります。具体的には外出や飲酒・喫煙、他の薬の服用の禁止などです。
このような制限が多くなればなるほど、基本的に謝礼金は高額となります。
また、年齢や体重の制限、疾患の有無など、応募条件が細かく定められている治験についても、謝礼金は高くなりがちです。

なお、治験の謝礼金はインターネット上の応募サイトでは提示されていないこともあります。したがって、もし特定の条件が提示されている案件を見つけた場合は、あらかじめ電話やメールで具体的な金額を問い合わせてみると良いでしょう。

2.治験バイトで貰える謝礼金の相場と詳しい例

入院か通院かにより多少の違いはあるものの、治験バイトの大まかな相場は1日あたり10,000~20,000円程度です。もちろん、治験の内容や拘束時間によって金額は大きく異なります。

ここからは、各タイプにおける治験の内容と謝礼金の具体例をご紹介します。

2-1.【通院】1回あたり7,000~10,000円

通院タイプの謝礼金は、1回あたり7,000~10,000円が相場です。実際には治験の内容や期間に応じて、次のようなケースがあります。

【例】

通院タイプの内容 対象者 期間 金額
ドリンクの試飲 ・健康な男女
・20~50歳
1日 約1万円
健康食品の摂取 ・健康な男女
・25~35歳
2週間(通院10回) 約12万円
医薬品の投与 ・健康な男女
・30~64歳
・BMI20以上25未満
2週間(毎日通院) 約25万円

このように、通院タイプの中でも、治験内容や通院日数により謝礼金の金額は大きく異なります。たとえ通院タイプであったとしても、実施期間が長く、期間中に検査が多いものであれば、入院タイプと変わらないような謝礼金を手にすることが可能です。

また、通院タイプでは医薬品の投与の他に、健康食品やサプリメントのモニター、化粧品の効能確認といったような案件など、女性でも気軽に行えるものが多く見られます。

2-2.【入院】1泊あたり10,000~30,000円

入院タイプの謝礼金は、1泊あたり10,000~30,000円が相場です。通院タイプと比較して1日あたりの拘束時間が長くなるため、単価は大きくなります。治験内容とそれに対する金額の具体例は次のとおりです。

【例】

対象者 制限 期間 金額
・健康な男女
・20~35歳
外出可 2泊 約6万円
・健康な男性
・25~55歳
・体重55kg以上
外出不可 12泊 約20万円
・男女
・40~75歳
・女性は閉経後のみ
外出不可 1ヶ月 約50万円

入院タイプではこのように、外出の可否などといった行動制限も、謝礼金の多寡に影響することがわかります。
また、事前健康診断が入院日以外に設けられている場合は、その通院にかかる拘束時間や交通費を含めた謝礼金が支払われる点にも注目しておきましょう。

2-3.短期間で高額な謝礼金を得たい方が知っておくべき「4ヶ月ルール」

短期間で高額な謝礼金を得たい方が知っておくべき「4ヶ月ルール」

治験バイトは、その謝礼金の高さから、治験バイトのみをくり返せば楽に生活できると思う人もいるのではないでしょうか。しかし、連続して治験バイトへの登録を行うことは禁止されています。
治験バイトは、一度治験を行った後の4ヶ月の空白期間を設けなくてはならないという決まりがあります。この空白期間のことを「4ヶ月ルール」と呼ぶこともあります。

4ヶ月ルールが必要な理由は、体内に残った薬の影響を確実になくすためです。
もしも前回の治験で投与された薬の影響が体に残っていた場合、次の治験で薬の正しい効果を調べることが難しくなると言えるでしょう。

また、新薬の認可を得るための条件のひとつは、健康な成人を対象として治験を行うことです。しかし体内に薬が残っている被験者は、健康だとみなされない可能性があります。
こうした懸念やリスクを払拭するためにも、休薬期間は必ず設けなくてはなりません。
4ヶ月ルールをきちんと遵守しながら短期間で効率よく謝礼金を得たいのであれば、1回あたりの謝礼金が大きい案件を探すことをおすすめします。

なお、治験を実施する機関は、臨床試験受託事業協会に加盟しています。
被験者の情報を含めた治験の記録はこの協会で管理されているため、休薬期間を偽って参加することはできません。最悪の場合、虚偽の申告が訴訟に発展する可能性もあるため、必ず控えておきましょう。

3.治験バイトで貰った謝礼金に対して税金は発生する?

治験バイトで貰った謝礼金に対して税金は発生する?

謝礼金は正確には負担軽減費と呼ばれており、税区分上は雑所得に該当します。
雑所得は課税対象です。そのため治験で謝礼金を得た場合は、1年間に貰った金額に応じて確定申告を行わなければなりません。
しかし確定申告が必要となる金額は、給与所得者であるサラリーマンと、仕事をしていない方とで異なります。

3-1.サラリーマンが副業として治験を行う場合

サラリーマンなどの給与所得者が副業として治験バイトを行う場合、1年間(1月~12月)に治験の謝礼金として得た金額が20万円を超えると、確定申告が必要になります。

なお、主となる勤務先や治験以外から給与や雑所得を貰っている場合は、総合計が20万円を超えているかどうかで判断する必要がある点にも注意しましょう。

3-2.仕事をしていない方が治験を行う場合

アルバイトを含め、給与を貰うような仕事をしていない人が治験バイトを行った場合、1年間に治験の謝礼金として得た38万円を超えると確定申告が必要になります。この38万円とは、税控除のひとつである基礎控除の金額に該当します。

なお、こうした方が所得税法上の扶養親族になっている場合、治験の謝礼金が38万円を超えると扶養からも外れるケースがあるため、注意が必要です。
謝礼金は給与収入ではないため、いわゆる103万円の壁とは別に考える必要があります。

まとめ

数ある治験バイトの中でも、謝礼金が高額な案件は拘束時間が長く、条件や制約が多いという特徴があります。また4ヶ月ルールという条件もあるため、効率良く高収入を得るためには、1回あたりの謝礼金が高い案件を選ぶことが最も大切なポイントだと言えるでしょう。

そして多額の謝礼金を得た際は、確定申告を行い、納税する義務が生じます。課税の有無を差し引いたとしても、高額な謝礼金を貰うことができる治験バイトが魅力的であることには変わりません。ここまでご紹介した内容を参考に、効率良く謝礼金を得られる治験バイトをぜひ始めてみてください。

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